点訳・音訳ボランティアになるには?活動内容や必要な資格などを紹介
点訳と音訳ボランティアの活動内容に加えて、点訳・音訳ボランティアとして活動するために必要な資格の有無について解説しています。点訳・音訳ボランティアに興味がある人や、障害者の人との交流を踏まえたボランティア活動に挑戦してみたい人は、ぜひ参考にしてください。
ボランティア募集のなかで「点訳・音訳ボランティア」の言葉を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
点訳とは、書籍や新聞などの活字を点字にすること。音訳は活字を読み上げ正確な情報を伝えることを指します。視覚からの情報が得られない人に対して行う、重要なボランティア活動です。
今回は、点訳と音訳ボランティアの活動内容に加えて、点訳・音訳ボランティアとして活動するために必要な資格の有無について解説しています。
点訳・音訳ボランティアに興味がある人や、障害者の人との交流を踏まえたボランティア活動に挑戦してみたい人は、ぜひ参考にしてください。
点訳ボランティアとは?
活字を点字に訳すことを点訳といい、ボランティア活動のなかの1つとしても点訳ボランティアというものがあります。
では、具体的に点訳ボランティアとはどのような活動をしているのかを確認していきましょう。
点訳ボランティアの活動とは
視覚に障害を持つ人にとって、点字は活字の情報を指先から得るための大切なツールのひとつです。
私たちの日常生活のなかでも点字を見る機会は多々あり、例えば駅や図書館、役所などの公共機関や施設の案内標識などです。ほかにも、点字で書かれている書籍などがあります。
点訳をする際には、点字を書く際のルールを理解し、内容を正確に訳すことが求められるため、時には必要な言葉を補いながら点訳を進めていきます。
そんな点字のニーズの高さに対し、点訳の供給は追いついていません。
まだまだ不足している点字のニーズを補うために、点訳ボランティアの重要性が高くなっています。
点訳ボランティアはボランティア活動として書籍や雑誌、新聞などの活字で書かれているものを点訳します。
また、点訳だけでなく点訳されたものの校正や編集、点訳データの管理や同じく編集なども行います。
音訳ボランティアとは
視覚に障害がある人が情報を得る手段は、点字のほかにも耳からの音があります。情報を音として正しく伝えるのが、音訳ボランティアです。音訳ボランティアの活動内容について見ていきましょう。
音訳ボランティアの活動とは
音訳ボランティアの活動は、視覚に障害がある人の視覚の代わりとなり、書いてあることを書いてある通り、正確に音声として読み上げ伝えること。
また、実際に音訳をその場で行うだけでなく、音訳されたものの校正や、音訳データの編集なども音訳ボランティアの活動内容に含まれています。
朗読との違い
書籍や新聞を読み上げ、音声として伝える手法には音訳のほかに「朗読」があります。音訳と朗読、両者の違いを見てみましょう。
朗読とは、「声を出して詩・文章を読むこと」という意味があります。一方で音訳とは「著作権法37条3項に規定された」、「当該視覚著作物に係る文字を音声にすることその他当該視覚障害者等が利用するために必要な方式により、複製し、又は自動公衆送信(送信可能化を含む。)を行うこと」と定義されています。
つまり、広義では音訳とは朗読のなかのひとつ、と言えます。狭義では朗読とはあらかじめ作品として完成しているものを、読み手が感情をこめたり、言い方を変えたりして読み上げ、聞き手が鑑賞することです。絵本の読み聞かせなども該当します。つまり、一般的に朗読とは、聞き手の鑑賞目的で行われるのです。一方で音訳は、書いてある情報を正確に伝えるために、正しい発音で読み上げることで、聞き手は正確な情報取得が目的となっています。
点訳・音訳ボランティアに必要な資格とは?
まだまだニーズの高い、点訳・音訳ボランティアですが、「活動に資格は必要?」と気になる人も多いでしょう。ここからは、点訳・音訳ボランティアに必要なものを解説します。
点訳・音訳ボランティアに資格は必要?
点訳・音訳ボランティアとして活動をするのに、特別な資格は必要ありません。
ただし正しく点訳・音訳をするための技術は必要となるため、あらかじめボランティアとして活動するために、点訳・音訳ボランティアに関する講座を受けておきましょう。
また、将来的に点訳・音訳に携わる仕事をしてみたい人や、スキルアップを目指す方には資格取得がおすすめです。
スキルアップにつながる資格
点訳・音訳ボランティアとしての活動や、将来的に点訳や音訳を仕事にしたい人は、スキルアップにつながる資格を取得しておきましょう。
点字に関する知識、技能を持つ証明となる資格が「点字技能検定」です。また、点字に関する卓越した知識や技能を持つ人に資格を付与するだけでなく、点字関係の職種の専門性や社会的認知度の向上、視覚に障害を持つ人への的確な情報提供も目的としています。
活字を点訳、またはカセットテープからの音声を点訳する「点字化技能試験」と点字表記のなかの間違いを見つけて正す「校正技能試験」があります。年に一回、11月中旬ごろ実施しており、「社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会及び社会福祉法人日本盲人会連合において従事する労働者であり、点字資料製作に3年以上従事した者」が受験資格となります。
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東京2020大会を一つの目標とし、その他千葉市で開催される各種スポーツイベント等のボランティア活動を幅広く行います。
多くの市民が参加できる土壌をつくり、本市におけるボランティア文化の醸成に引き継がれるようなもの(レガシー)を創ります。
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