観光はもちろん、就労のために日本を訪れる外国人も多くなってきました。特にフィリピンやインドネシア、ベトナムなどの東南アジアの国々では国内での日本語需要も高まっていて、日本で働きたい、日本語を勉強したいという外国人は今後も増えていくことが予想できます。

日本を訪れる日本語の分からない外国人に対して、日本語を教えるのが日本語ボランティアです。とはいえ、「日本語を教えるには技術や資格は必要なのか」「日本語ボランティアに興味があるが、実際にできるかどうか不安」と考えている人も多いでしょう。

ここでは、日本語ボランティアの活動内容に加えて、日本語ボランティアに資格などは必要か、日本語ボランティアになるにはどうすればいいかを解説しています。これから日本語ボランティアとして活動を始めたい人は、ぜひ参考にしてください。

日本語ボランティアとは

日本語ボランティアとは、日本または海外で日本語を必要としている人に対して、日本語を無償で教えるボランティア活動です。日本に就労や技術研修、留学などの目的で訪れる外国人に対して、生活に必要な日本語を教えるのが主な活動内容になります。

また、日本語ボランティアは、ただ日本語を外国人に教えるだけでなく、日本で暮らしているときに困ったことなどがある外国人の相談にも乗ります。

日本語ボランティアのクラスはいろいろなところで開講されていますが、ボランティアのため訪れた外国人ひとりひとりのニーズに合わせて日本語を教えます。

言葉の通じない環境にひとりで暮らすのはとても心細いことです。日本語の先生としてはもちろん、友達や家族のように接して、日本を訪れる外国人にとっての居心地の良い居場所を提供するのも、日本語ボランティアならではの活動と言えるでしょう。

日本語ボランティアに必要な資格は?

日本語ボランティアとして活動したい!と思ったときに気になるのが、資格などは必要か、ということです。実際に日本語ボランティアとして活動するうえで、必要なものを紹介していきます。

日本語ボランティアに必要な資格は?

日本語ボランティアは、ボランティアといえど生活に必要な日本語を教えるのが活動内容です。そのため、「教師の資格などは必要?」と考える人も多いでしょう。

結論から言えば、日本語ボランティアとして活動するうえで特定の資格などは必要ありませんが、日本語を教えるための技術は習得しておいた方が良いでしょう。

気軽にできる方法としては、日本語の教授法が書かれた本を読んだり、教材を参考にしたりすることがあります。

取得しておくとスキルアップにつながる資格

日本語ボランティアを始めるうえで必要な資格はありませんが、「日本語ボランティアを通じていつかは日本語教師になりたい」「海外で日本語を教えられるようになりたい」など、将来的な目標を持っている人もいるでしょう。

今後のスキルアップにつながる資格が「日本語教師の資格」と「日本語教育能力検定試験」です。日本語教師として働くためには、一般的に日本語の基礎理論から教授法までを420時間カリキュラム学習するのが条件になっています。
日本語教授法養成講座を開講している学校や通信教育を利用し、420時間のカリキュラムを修了しておくと、日本語教師の資格に一歩近づけます。

日本語教育能力検定試験は、年に一度受検できる日本語教育の専門家として必要とされる基礎的水準に達しているかどうかを測る検定試験です。
自分自身の日本語教授技術や能力の証明になるため、将来的に取得を目指すのもおすすめです。

日本語ボランティアの講座はあるの?

日本語ボランティアとして活動したい人のために、各自治体内にあるボランティア日本語教室や各市町村の国際交流協会などが日本語教授法講座を開講することがあり、日本語教授法を学ぶために気軽に参加できる講座になっています。

さらに、国際交流協会のなかには希望するボランティア団体などに日本語教授法を教える講師の派遣を行っているところもあります。日本語ボランティアを始めてみたい人は、ボランティア団体や教室、国際交流協会で日本語ボランティアに関する講座を開いているかを調べ、参加してみましょう。

日本語ボランティアに参加するには?

日本語ボランティアとして参加したい!と思っている人のために、具体的な募集の探し方や参加方法を紹介します。ぜひ日本語ボランティアとしての活動の第一歩を踏み出してみましょう。

日本語ボランティアは、実際にボランティアを主宰しているボランティア団体やグループのほか、全国各地の日本語教室や学校、自治体の生涯学習センターなどいろいろな場所でクラスを開いています。まずは参加できる日本語ボランティアがないかインターネットで募集を探してみましょう。「日本語ボランティア」と検索すると、実際にボランティアの募集を書き込める掲示板や、ボランティアネットワークのサイトが見つかります。

日本ではなく海外で日本語ボランティアとして活動したい場合も、インターネットを活用してみましょう。企業や会社が「日本語教師海外派遣プログラム」などを提供している場合があります。実際に海外の学校で日本語ボランティアとして活動しながら、海外の生活や現地の文化、言葉などの習得も可能です。将来的に日本や海外で日本語教師として活躍したい人や、日本語を通じていろいろなビジネスを行いたいという人は、参加すれば今後のキャリアに役立つでしょう。

インターネットで日本語ボランティアの募集を見つけたら、まずは募集をしているところの実態を確かめておきましょう。ボランティア団体やグループの場合は、今までの活動の実績などを紹介していることがあります。日本語学校や教室もサイトなどを確認し、具体的な日本語ボランティアの活動内容について見ておくのと同時に、信頼できる団体や施設であるかどうかも確かめるのが重要です。なかには、実際のボランティア活動を行う前に見学ができるところもありますので、上手に活用してみましょう。

団体や施設などをしっかり理解したうえで、所定の申し込み方法に沿ってボランティアの募集に応募します。もしも気になることや不安なことがあれば、事前に問い合わせをしておきましょう。また、海外への派遣をともなう日本語ボランティアの場合は、海外旅行保険やボランティア保険の加入についても忘れないように行います。

地域の国際交流センターやボランティアセンターに確認

自分の住んでいる街の近くで日本語ボランティアとして活動してみたいときには、地域の国際交流センターやボランティアセンターに確認してみましょう。日本語ボランティアを含めてその地域で募集しているボランティア活動の検索ができます。

また、実際に日本語ボランティアに関する不安なことや疑問なども相談しながらボランティアの応募が探せるのもメリットです。日本語ボランティアの募集を探すだけでなく、開講されている講座の検索や参加もできます。

千葉市の場合は、千葉市と各区のボランティアセンター、千葉県国際交流センター、公益財団法人千葉市国際交流協会が該当します。

千葉市で募集中の日本語ボランティア

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東京2020大会を一つの目標とし、その他千葉市で開催される各種スポーツイベント等のボランティア活動を幅広く行います。
多くの市民が参加できる土壌をつくり、本市におけるボランティア文化の醸成に引き継がれるようなもの(レガシー)を創ります。

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